ただ言いたいだけ日記

読んだ本や、映画の感想を気の向くまま

DAYSGONE デイズゴーンクリアした。

4月26日発売のPS4用ゲームデイズゴーンをクリアした。

え、お前また出てくんの!?ってなったスキッゾ。リッパ―との一件があったから、もうそのままフェードアウトかと思ったらまさかのサルコジ

最後までアイアンマイクが説得していたって話を聞くと何とも切ない気持ちになりますねえ…

最初は、若者らしく(外人なのであの感じで30代とかありそうだけど)意味もなく上に反抗してみたり、自分の考えが一番だと思って勝手な行動をしたりとそんな感じかと途中まで思っていたけど、裏切って人死に出したり、最終的にはウィザード島の軍隊ごっこカルトを扇動して、自分の顔に泥を塗った(スキッゾはそう考えているかもだけど、実際は守られてたよねアイアンマイクに)古巣に戦争仕掛けたりとか、結構クズだった(笑)

 

ちょっと納得いかなかったのは軍隊ごっこおじさんがスキッゾをなんの疑いもなく入隊させて仲良さそうにしてたところ。

ディーコンはさ、もともと軍隊上がりで、ファーストコンタクトも、薬中とあばずれにくらべて格段に良かったし、ウィザード島への貢献もかなりしていたはずなんだけど…

 

アイアンマイクもそうだったけど、スキッゾはあの感じだけど意外と上に取り入るのがうまいのかしら?「こいつの背中に入れ墨が~」「嘘をついているのはどちらかわかります~」とか、結構その場の雰囲気をもっていくのに長けているのかも。

 

ディーコン自体はあの場ではサラもいるし、あんまり無茶できないってのはあったけど、なんとなくそこだけは腑に落ちない…現にクーリは見透かして助けてくれているしさ。この手際の良さはなかなか優秀だよねクーリ。

妻を亡くした自分と似た境遇のディーコンに肩入れしているところもあると思うけど、結局軍隊ごっこおじさんへのウィザード島メンバーの不満が高まっていたってのも一つあるかも?

 

オープンフィールドでここから進むと戻れなくなります系はフォールアウトとかでもよくあるけど、南に最後戻ってこれたのはちょっと熱かった。

ブーザーがダンプと一緒に爆散したように見えたシーンも、ロストレイクで腕を失って自暴自棄になったブーザーを止めたディーコンがあったからこそ、すごい印象的なシーンになっていたと思う。

ディーコンとブーザーいいコンビだよね。

 

最後にブーザー帰ってくるけど、どっかで生きているんじゃないかなと思っていた人は多いと思う。というか生きていてほしい人と思っていた人かもだけど。

ロストレイクでのあのシーンがあってから、あそこで自殺するとは思えなかったんだよね。

軽口で再開するの最高。

 

全体を通して思うのは、この作品は結局人間しか登場しないってところ。フリーカーは添え物。

物語を読んでいると、一人の人間が成しえないようなことを常人の神経を越えた人物が成し遂げることがよく出てくるけども、この作品は窮地に追い込まれた人間が、生きていくために何とか戦う姿を、ゲームというインタラクティブに感じることのできる媒体でとてもよく表現していると思う。

映画だと3時間に納めないといけないし、連続ドラマだと、どうしても間延びしてしまう人間そのものをいろいろと掘り下げていると思う。

死んだ妻を追うディーコン、滅びてしまった世界でフリーカーを崇拝するカルトを立ち上げたカルロス、おかしくなってしまった世界でも人としての在り方を守ろうとするアイアンマイク。傲慢で私怨で生きるスキッゾ、人類再建のため戦う戦争ごっこおじさん。

生きていくためにしなければならない悪事や、自分を守るために行った選択が個人の人間性を少しでも削り取ったら、少しでも精神の調和が崩れてしまったら、なりえる姿をリアルに感じさせられた。

 

自分は日常生活のしょうもない人間ドラマはあんまり見てても楽しくないんだけど、追い詰められた人間が必死につかむ生を描く人間ドラマは好き。生きることってデイズゴーンだと、本当に食べていくことだけど、人間って不思議なもんで、ただ生かされているんじゃだめなんだよね。生きる意味があって、自分で生を勝ち取ろうともがくその姿が美しいんだよなあ。