ただ言いたいだけ日記

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「AIとBIはいかに人間を変えるのか」 読んだ

昨今、話題となっているAIとBI(ベーシックインカム)の両面から現代の問題をどのように解決していくのかが、筆者の視点でまとめられている。

 

結論を言うと、BIは財源が問題で、AIはその財源問題をAIそのものと、AIによって仕事をだいたいされた人類が生み出す新たな価値によって解決するというもの。

 

これまで、蒸気機関が生まれ、コンピュータが生まれたことで、旧来のビジネスモデルが崩れ去り、多くの失業者を生んだことは事実ではあるが、同時に、代替された労働力が新たな産業を生んだこともまた事実である。

 

それと同様に強いAIの進化でこれまで人間にしかできないと考えられてきた知的労働の一部が代替(パラリーガル経理等)され、その余剰労働力が新たな価値を生むのだそうだ。

 

現在のAIは過去のデータに基づくパターン認知や、シミュレーションが人間を上回る能力を発揮しているが、未来を想定し、それに対してどう行動するかということを考えられないという点では人間に軍配が上がるとも意見しているが、結局人間がやっていることもパターン認知による、より良い結果を残せる選択肢の選択でしかないので、強いAIの登場はそんなに遠い未来の話ではなさそうだなあ。

 

とすると、想定よりも早く、人間からAIへの置き換えは進むし、AIによる価値創造によって古代ギリシャのように人間はお金のために働くということがなくなりそう。

 

日本で考えると、物志向から体験志向にシフト変わりつつあるし、お金っていう価値基準も今とは違ったものになっていきそう。

 

とかく、シンギュラリティの到来まちであることは確かなので、それまで死なずに生きたいものですな。