「世界を作り変える男 イーロン・マスク」 読んだ
スペースXやボーリング社などでSF世界を現実のものにしようとしているcoolな人物イーロンマスクについてついに書籍で読んでみた。
やはりどこに行っても自分がこう思うからこうなんだと人におもねることなく、自分の考えを実行できる人は大きなことを成し遂げるのだなあと再認識。
イーロンマスクはそれに加えて自分も物理学を学んでいたころがあり、物事のなぜをとことん追求するし、現場の人間は一番相手をしたくない人間ですね…
ただ、彼のすごいところは「なぜ」が合理的であるし、
常に夢を語り、それがあるべき姿だと自分自身が信じているという点だ。
やらされ仕事の相手をするのは現場の人間も嫌だし、そうだとわかったら、相手の足物とをみるのと同じように自分の都合のよいように動くし、やらされ仕事の人間は熱意もないので、流されてしまって結局何もできない。
どんなことをやっても世の中にはいろんな意見の人間がいるから八方美人は無理。
だから自分が本当にすべきと考えること、やりたいことを主張することがやっぱり大切なんだよなと思う。
彼はアップルのクックCEOのように株主に配当を出すようなことをしないし、意見も聞かない。
強くあることは時に孤独でもあるとは思うけど、自分が信じることを自分で成し遂げたときには何物にも代えがたい達成があるのだろうと強く思った。
個人的には早くニューラリンク社を大きく盛り上げてほしいなあ。
人間の知覚や能力をインプラントで強化できるって夢あるわ。この制限の大きい肉の器ではなく、ロスの無い体にしたい。
「AIとBIはいかに人間を変えるのか」 読んだ
昨今、話題となっているAIとBI(ベーシックインカム)の両面から現代の問題をどのように解決していくのかが、筆者の視点でまとめられている。
結論を言うと、BIは財源が問題で、AIはその財源問題をAIそのものと、AIによって仕事をだいたいされた人類が生み出す新たな価値によって解決するというもの。
これまで、蒸気機関が生まれ、コンピュータが生まれたことで、旧来のビジネスモデルが崩れ去り、多くの失業者を生んだことは事実ではあるが、同時に、代替された労働力が新たな産業を生んだこともまた事実である。
それと同様に強いAIの進化でこれまで人間にしかできないと考えられてきた知的労働の一部が代替(パラリーガルや経理等)され、その余剰労働力が新たな価値を生むのだそうだ。
現在のAIは過去のデータに基づくパターン認知や、シミュレーションが人間を上回る能力を発揮しているが、未来を想定し、それに対してどう行動するかということを考えられないという点では人間に軍配が上がるとも意見しているが、結局人間がやっていることもパターン認知による、より良い結果を残せる選択肢の選択でしかないので、強いAIの登場はそんなに遠い未来の話ではなさそうだなあ。
とすると、想定よりも早く、人間からAIへの置き換えは進むし、AIによる価値創造によって古代ギリシャのように人間はお金のために働くということがなくなりそう。
日本で考えると、物志向から体験志向にシフト変わりつつあるし、お金っていう価値基準も今とは違ったものになっていきそう。
とかく、シンギュラリティの到来まちであることは確かなので、それまで死なずに生きたいものですな。
虐殺器官読んだ
全体として読みやすく、所々メタルギアを彷彿とさせる表現や、技術が登場し、ワクワクする内容だった。
人工筋肉なんか月光っぽいし、環境追随迷彩もオクトカム
だよなあと思った。
てかノベライズやったのこの人だったのね。
進化において虐殺を促す文法が形質として獲得されたというのはなかなか面白い。
例えば、飢餓や干ばつに苦しんだ人類は甘いものを好み、それを体に蓄えることで進化をしてきた。
甘い物を好まない集団や、死亡をため込めない集団は淘汰される。
それと同様に人類は利他の心を持ち、共に助け合うことで集団を形成し、抜け駆けや騙しをする固体ははじめは得をするが、最終的には淘汰されていった。
しかし、その集団が集団を維持できないほどの飢餓に襲われた場合はどうするだろうか。
古今そのような状況では戦争や、技術革新によって問題解決をしてきたが、その一解決法として虐殺の文法を形質的に獲得してきた、というのが、本編の主題だ。
進化はその個体そのものを生き延びさせるように獲得される。しかし、種そのものを存続させるために獲得される形質があったらどうだろう。
本編の虐殺の文法はそれだ。
種が危機的状況に陥った際に、虐殺の文法がコップに注いだ水があふれだすように効力を発揮し、その集団内で虐殺を起こし、一定数まで個体数を削減する。
そうすると飢饉が起きていても、全員を救うことは無理でも、一部個体は残り、集団は持続することになる。
人類のために、集団のために人の死を厭わないってのは、よくあるトピックだね。
切嗣的な葛藤を見るのは好き。
オルカ旅団もいいよね。
ここでひとつ面白いなーと思ったのは、国外で常にアフリカや中東なんかの火種を内線状態にし続けて、テロなんか考える余裕も無くすっていうテロ対策。
人道的にはどうかと読んでて思ったけども、現実に同じような状況になっていることを考えると、現実は小説よりも奇なりですなあ。
Pacific Rim Uprising みた
前作は公開まえから見よう見ようと思って結局公開中に見ることができず、DVDを借りてみて控えめに最高だったので、今回は劇場にて吹き替え2dを見てまいりました。
一言で言うと、「ダークな印象が消えた」
前作は怪獣がイエーガーでも対処できなくなって、もう壁を作ってどうにかするしかないよってところまで追い込まれていて結構終始暗い感じだったと記憶してますが、
Uprisingは前作で裂け目を閉じた後の話なので、みんななんだか危機感が無い。
街並みも近未来的な感じになってるし、ヘリもジェット。
指数関数的に怪獣の出現ペースが上がってどうしようって極限感はなくなりました。
タイフーンみたいに速攻退場もないし。
また、イエーガー自体も第四世代から結構立っているみたいでぬるぬるな動きがさらにぬるぬるに。
個人的にはジプシーや、チェルノの旧式です、アナログで動いてますって感じすごい好きだったんだけど、スゲースタイリッシュに仕上がってます。これはこれで最高なんだけど。
コックピットもハイテクに。
デジタル処理で、前みたいなこけたらミンチになりそうな感じはなくなっててちょっと笑った。
ニューラルハンドシェイクも人間への負担減ったんかな?
ヒロインの女の子が記憶に引っ張られている描写あったけどあっさり目だったし。
登場人物多かったことに加えて、2作目だから システムは知っている体なんかな?
武器類も一機で数種類持ってるし、あれがダメなら、これという風に出せるのはかっこいい。合体武器もある。
スーパー戦隊ではおなじみの合体ロボを怪獣がやるのはなかなか面白かった。
いつも悪役側はこんな絶望の中戦っていたのか!笑
虫けらのように四肢をむしられるスタイリッシュイエーガー達。
アテナが最速という説明の後に戦闘でしっかりフェニックスとかを追い越してたり、フェニックスの3人乗りがちゃんと生かされてたり、ロボ好きにはなかなか楽しい展開。
好みの問題かもだけど、前作みたいな重さが感じられないのはちょっと残念。
対比とか、速度感でもっと感じられたらなおよかったなあ。
人間について書くと、あまり描き切れなかったみたい。
主人公とそのバディの経歴や関係性が希薄で途中ヒロインとCo-pilot交代しても何の感慨もなかったし、
前作で出てきたマコや、Godlieb博士、ニュート博士もこれと言って行動はするんだけど、ストーリーありきで、キャラクターがその行動を起こす必然性が全く感じられなかった。もともと濃いキャラ達だったからストーリーに動かされている感じが否めず、残念。
終盤のニュートや、Godlieb博士の動きはスーパー戦隊独特の無茶と、勢いみたいなのが見れて求めてた方向性とはちょっと違かったけど好き。
まとめると、Uprisingは前作とは別物。前作がマヴラブオルタとすると、Uprisingは日朝のスーパー戦隊シリーズ。
方向性が違うので、一概に比較はできないけど、前作のダーク感を求めるとちょっと物足りないかもしれない。
でも、イエーガーのスタイリッシュさと軽快な物語のテンポはスーパー戦隊感あって最高でした。
以上