我はレギオン1 読んだ
人体という欠陥だらけのハードウェアから脱出し、永遠の時の中、宇宙探査をする夢のある人類必見のSFです。
久しぶりの大ヒット。ロマンと夢にあふれ、ハラハラドキドキ。終末世界もあり、人類創世記もあり、宇宙戦争もあります!
そして、ソフトウェアとなった人間の実在についても、コピーした自分がどうあるかについても触れる超てんこ盛りSF!(宗教的ブラックユーモアもあるよ)
しかもわかりやすく、ユーモアたっぷりなのに、空想科学的にならないのもさすが。
物語はベンチャーソフトウェア会社社長ロバートが、あるソフトウェアの成功を機に(アメリカンドリーム!)VIP向け冷凍保存企業との契約にサインするところから始まる。
不慮の事故で死亡してしまったボブは契約通り、冷凍保存された人を蘇生できる未来まで冷凍保存されることとなる。
しかし、目覚めてみるとそこにアメリカ合衆国はなく、狂信的な宗教国家FAITH(Free America Independent Theocratic Hegemony)が成立した117年後の世界で、主人公は複製人(レプリカント)になっていた。
主人公が目覚めさせられたのは契約履行のためではなく、亜空間理論の発展により、可能になった恒星間入植船による宇宙開拓競争への利用の為だった。
人口機械知能では冗長性がなく、問題が山積みであるが、適性のある複製人(自信の実在と、複製人であることに発狂しない人物)による自己複製(人格ソフトウェアのコピー)を利用した探査であれば計画を達成することができる…
とそんな具合。
フォールアウト好きで、生きているうちに電脳化したいなー、もしくはこのたんぱく質の体からおさらばして不老不死になりたいなーと思っている自分にとってすごいワクワクする内容でした。
2も期待!
やっぱり100年は人類にとって短すぎるよ。
しかもどんどんハードは劣化していくし、実質50年くらいしか楽しめない気がすごいする。
遺伝子による自己複製も、結局は種としては存続するけど、自分っていう種は絶滅するわけだし、
MEMEとして生きると考えても、自分じゃないし。
神(信仰対象ではない)的な高次の存在になって人類の行く末と、文化を楽しむ存在になりたし…